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アナクロニズム ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

アナクロニズムのページです。

アナクロニズム

 
 
【アナクロニズム】


アナクロニズムの手つきとは牛に恐竜の尾をつけるようなもので、
多くは時間を円環とみてそれを断ち切りその尾をあかるみにだす一
次元的なブリコラージュといえるが、これがキメラづくりの反骨で
あるかは一概にいいがたい。というのもアナクロニズムとは手つき
でありながら同時に身に纏う生き方にもなってしまうからで、対象
の牛を探しながら自らが対象の牛そのものへとすりかわる、犯人探
しを犯罪者がおこなう怖ろしさがそこにつねにつきまとっている。
ならば時間錯誤者の発見にとって悦ばしい恐竜の尻尾もほんとうは
自らと同類のゼロ値の魔物と呼ばれるべきだし、クローゼットに苔
むしている緑の上下も発見されることによって発見者を矩形に固定
する、精神の枷とかんがえるべきではないのか。一方アナクロニズ
ムとは一面では全体を罅割ってゆく部分的な蒼古であって、脅迫で
あっても同時に時間の全体性への浅慮の性質をもつから、そのまま
頭脳の模様に反映されて、時間錯誤者の頭脳も足りなさをさししめ
すただの部分になってしまい、それは一空漠が他空漠とつながりつ
づけるあの無時間ともなりがたい。綜合すれば部分でありつつゼロ
であるものの矛盾撞着がよわいということで、かつてあったものが
自在によみがえるのもたかだか想像力の恣意のなかでにすぎず、想
像力とからだが相殺しあったのちに現出してくる無時間には如かな
い。牛は虚心にみられるべきで、そうすれば牛が尾をもちつつそれ
を振ることでじっさい尾を欠いているかたまりの時間だともわかる。
 
 

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2011年01月21日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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