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自己確認メモ9 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

自己確認メモ9のページです。

自己確認メモ9

 
 
詩行、または構文内語連関には
「速まらせるもの」と「遅らせるもの」の対立があり、
「遅らせるもの」の組織が密になることが
たぶん「熟成(もしくは弱体化)」と呼ばれる。
このとき「速まらせるもの」の光は端的でつよいが、
「遅らせるもの」の光はにぶく、
そのにぶさのゆえに音韻にもふかく浸透する。

こうして自らの航跡を消してゆく光のかわりに
自らの航跡を加算させ、多重化する前提のための
光の(層の)うすさのようなものが詩で問題になる。
詩集で最終的に読まれるのもこの多層性ではないか。

そうでなければ誕生-消失のたえまない速度だけが
場所ではない場所に蓄積されて
それを専ら読むのは感覚と
それにつづく記憶力だけ、ということになってしまう。

ちがう--読む行為を司るのは
いつでもたえず孤立した身体にすぎないだろう。
それは徴候に似てしまう点滅を読まない。
しずかに透きとおっている層だけを身体の亜種として読む。
 
 

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2011年03月30日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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