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きょうおもったこと ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

きょうおもったことのページです。

きょうおもったこと


 
朝のニュースワイドをみていたら、
原子力安全・保安院の西山(英彦)氏
(例の色の浅黒い、リトル海坊主的な眼鏡のひと)が
散布防止剤の使用について
「……だと聞いています」といった語尾を
会見でつかっていた。

この間接話法、おかしくはないだろうか。
この種の会見では「……をします」といえる人間が出るべきだ。
つまり伝達者ではなく遂行(決定)者が出るべきだ。

福島原発の危機管理が
すべて現場の人間に一任されているわけではないだろう。
彼らの多くが被雇用弱者なのはもう知られている。
彼らの現場報告から対策と方針を決定する理科系の人間が
たぶん原子力安全・保安院にはいるはずなのだが、
その人間が会見に出てきていない。
それは狭量な首相が、
官房長官に政府見解をすべて語らせているのとおなじだ。

いずれにせよ、西山氏は東大法科卒の「文科系」だし、
間接話法の使用者なのだから
原発事故にかかわる会見に登場資格がない。
会見そのものが成立与件をみたしていない。
この点についてマスコミが
抗議をおこなわないのはおかしくないか。

理由を考えてみる。
不適格な質問で会見の場を乱した場合には
その記者から会見臨席資格を奪う、と
「恫喝」されている可能性がいまだにある
(外国人記者が排除されている点からそれがわかる)。
だから御用スポークスマンと御用記者の馴れ合いが
週刊誌的媒体がいうように生じている。

テレビにたいしてはもっといえるかもしれない。
9.11後にブッシュがTVをつうじて会見を繰り返した例をみれば
「……します」といえる最大適格者は例の狭量な首相だ。
ところが震災前に、「そのひと」がTV画面に出てくるだけで
不快感から視聴者がチャンネルを換えてしまうといわれていて、
もしかしたら視聴率的に「そのひと」の登場を
いまも怖れているのかもしれない。
でもそうだとしたら、やはりマスコミはおかしくないか?

福島原発の事故そのものは
燃料棒温度上昇阻止のための放水と汚水漏出阻止の
ダブルバインドにある。
これはむろん燃料棒の
経年的冷却を待つなどということは結果しない。
官房長官ははっきりいった。
放水のほうを汚水漏出阻止より優先すると。

東日本の漁業は、1927年、
ミシシッピからの洪水によるニューオーリンズの危機を救うため
ルイジアナの農地へと川の流れを変えたように犠牲にされる。

このルイジアナの事例は
ランディ・ニューマンの歌によって有名だが、
ベンヤミンも戦前ドイツの子供向け放送の原稿で言及していた。

ダブルバインドに話をもどすと
官房長官の語りも要約すればすべて
「危険だが安全だ」という矛盾撞着型。
ダブルバインドは実際は心理学的に危険でもある。
子供だって母親に「好きよ」といわれながらいじめられつづけると
確実に統合失調症になってしまう。

誰も支持しておらず、消滅寸前だった首相の統べる内閣は
危機管理責任をあたえられることで延命してしまった。
ここでは危機管理と政治空白の出現がダブルバインド関係だ。

けれども原発事故の性質からわかるように
そろそろダブルバインドそのものを
打開する必要が出ているのではないか。

となると、政治空白なしにたった一日の投票で
あたらしい危機管理内閣ができるような
ウルトラCが生まれるといい。
そのときにこそ、大連立が模索されるといいだろう。

危機管理的挙国一致を隠れ蓑に
首相が自身の延命のためにだけ
大連立を自民党総裁に打診したから拒絶された。
それは民主党の当事者責任の放棄だし
自民党にしてみれば選挙時の争点を曖昧にしてしまうことだから
谷垣総裁の判断も当然だとおもうが、
首相をおろした上での大連立ならまったく意味が変わってくる。

原発が被災した直後、つまり水素爆発がつづくまえに
アメリカは冷却材投与を提供すると申し出ていたという。
アメリカの原発危機管理マニュアルでは
原発に電源停止が生じた場合、
80時間以内に冷却材を使用しなければ
炉心損傷がまぬかれない、という。

それを廃炉怖さに東電は「安全は確保できている」と言い張り
首相もそれを鵜呑みにしてアメリカの申し出を断った。
この結果が、現在のダブルバインドの惨状だ。
いまごろになって東電トップが
一号機から四号機の廃炉を決定しても遅い。

むろん首相には決断すべきときにそれをしなかった、
「不作為の暴力」がはっきりしてきた。
官邸や東電で怒鳴り散らすことが暴力なのではない。
「何もしないこと」のほうが暴力なのだ。

この報道はいままでは週刊誌レベルの報道だった。
つまり出所先秘匿を条件にした消息筋報道だった。
それを今朝は読売新聞が大々的に一面で報じた。
ということはニュースソースをあきらかにしてもいいという
民主党議員があらわれたのではないか
(食事をしながらTVをみていたのでたしかではないが)。

その議員が首相降ろしの決意を固めたということだろう。
初動時危機管理を最大限に誤った首相には
危機管理遂行の資格がない、という見解ではないか。
福島原発事故対策の現状はダブルバインドだが、
無能首相の継続はもうダブルバインドではない、ということだ。

福島原発事故の解決を暗喩するように
救国内閣が政治空白なしの超短期で成立することを望む。
日本の問題解決能力は原発事故のみならず
首相交代にかんしても問われている
 
 

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2011年03月31日 日記 トラックバック(1) コメント(0)












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