ひゆのひと ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ひゆのひとのページです。

ひゆのひと

 
 
【ひゆのひと】


口から順繰りに小鳥をだして
はばたかせてゆく、ひゆのひと
しゃぼんだまよりもおもいおもいを
こかげからとりどりに交信しては
だれかを、ゆるやかにだれかにする
のも食べられ葉のもようだろうか
褪色のねいろをえるために
もっかんがっきをもちよって
木のうれいているそばにすわり
けぶりだすなにかがあるとおくへ
「空のながれている」「ときがみえる」
と故意に分節してつぶやく
あなたわたしあなた
人称がかなたにわたされて
ひゆのひとは日にあおくひえながら
すぎさってきたひわいろをおもう
あるとが好きとこがれるのも
事後のあなを追うのに似る、だから
はじくのではなく穴をおさえることが
奏でのしゅるいとしては極上で
音楽とはくびれさすからだのかずかず
そのなかを空のしろとともに
おとのない稲妻という
妻のひゆまでもがながれた
 
 

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2011年05月09日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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