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善福寺 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

善福寺のページです。

善福寺

 
 
【善福寺】


とつぜん視界がひらき
ハスの花にあたる光が現れ
池のおもっている階段も
池の内部へとあふれてきた
てまえしずかに赤の配色
奥行きに白の散在というのは
眼こそがそこを疲れてゆきかえ
という誘いなのだろう
ハスの花のひとつひとつは
すわることをまず眼につたえ
つぎにはたたずむ腰を
微風をとおしてなぜるから
棒立ちで池をみる姿をつくる
たしかにそれは
ウエハスをたべてきた
おもいでへつながってゆく
ウエウエウエそこにぼくがおらず
たべるゆびさきだけみえていて
それらひとつひとつもハスなのだ
水が鏡をふくんではならない
ただ瞑想のように
見る者のからだ前方に
うかびかさなっていなくてはならない
反重力がそうまなばれてゆくが
水の彫りこむ年齢とは
からだのどこへの橋渡しかと
自分にとけている階段にたずねる
ぼやっとしてしまう
ひとのきえている犬もながれ
公園を蛇行する
ゆるやかなこみちが
蛇行に適したからだを織るので
やがてのどがちいさくかわき
ホールハウスに着いた矢先
つめたいお茶をもらう
それからは
ゆれる葉陰でただ曖昧に
のむことになってゆく
藤井さんがちかづく
 
 

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2011年05月23日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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