一列 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

一列のページです。

一列

 
 
【一列】


手がいっぽん多いので
将棋に向かないといわれ
草などをむしっていたのが
振という字だろう
まえがみの隙間から
旧いまちの空をみあげた

蔵の屋根屋根に立ち
平坦をつくっているのが
ぼくのおもう数人だが
その俯瞰図が盤面であれば
手もすすんでいるのだ

あおむけによこたわり
酸をすすっていた
あの梁はなんのたなびき

類推がまわりの家をしたがえ
ぼんやりひかっているとき
ふさのようなものが
家の分泌のかたちとしてある
そのおもみを胃袋にのせようと
こどもながら坊主に似てゆく

火の代わりを
まだ空気にかんじているのか
新さんをかすめるように
おもいだした思いもとおりすぎる

やはりぼくが一列多く
脾臓をやけどした
 
 

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2011年06月06日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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