水馬、または中本道代の印象 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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水馬、または中本道代の印象

 
 
【水馬、または中本道代の印象】


かげろうの湖 そのいっぱいに
すきとおる脂が伏せられて
なにもしずんでゆくものはない
水辺をゆく繰り返しでは
きらめくことがかたどられてゆく
ほとりへしずかに首をおろし
うすもののゆらめきにこころをとけば
はだかのようなものもむしろ
からだよりそのめぐりから湧いてくる
水とすらちがいのなくなったそこを
とけた飴のにおいがたえまなく行き交い
もうほとけのない喉だけが
そのからだの場にみえているはずだ
かげろうからの盟約はいつか
ただ水をたよりに呑まれる
 
 

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2011年06月14日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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