掃〔はら〕う ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

掃〔はら〕うのページです。

掃〔はら〕う

 
 
【掃〔はら〕う】


朝はおもたげなものからはぶいて
それでひかりの柵をつくり
ゆめみる場所には数列をかかげる
知るものとはじぶんになにかと
こころがゆっくり帳になってゆくが
あるくことはめくることではない
ひたすらに歩を掃ってゆき
眼のまえの古池のおおきさへと
じぶんをまるめおえることだ
みるにつけ気色に節約などなく
穴だらけのハスの筒を吸いつくす
だれかのけむりにそうなるのは
きっとひろがりが残心をもつから
花とかおりの一帯を気持にゆわえて
きのうのほころびに魔法をとおし
もう雨あがりは空におわったと
まるまったじぶんを世へ放るだけ
暑気のちらばりをすぎゆく遅速として
この髪の藁がみるみる無糖になる
いろをうしなうものが色身なら
やがてひとの商もあせてゆく
静思このはらわたにある褪色や。
夏の着物のようなほのおとなって
ゆくさきに岐路をみいだすと
もとより拠ってきたものが
ひとつどころではなかったと気づく
わけても楽器に似ていない臓は
ねむりつづける肝だろうか
じぶんを買うためにじぶんを払うが
肝から腸にかけてがぼやける
 
 

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2011年07月22日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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