ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

さらに八句

 
●柴田千晶さんが書き込んでくれた句に返す


恋すとふ掌(て)に蝶ありて煩し




●コミュ「色彩論」に書き込む


あぢさゐが魚骨を照らす何無惨




●コミュ「悲劇の誕生」に書き込む


鬱憂にうつぼ舞い込む五色海




●柴田千晶さんのなにぬねの?日記に書き込む


天刑の夢醒めやらず河馬が犀



まぐあひを疲弊の外に五夜五本



真白なるひとで奇よりも愛すかな




●新規オリジナルをつくる


可換体としてリンボと夏が在る



基地と機知縦横にして水母蜘蛛われ
 

2008年07月01日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)

新規10句その他

 
●新規10句


枯草の自洗さびしき穢(わい)の暮



鮮らしき腸(わた)花にあり霧薔薇(さうび)



韮花の段なすゆゑに昇りえず



愁ひゐてわが腸千切り風となる



恋すれば木妖を森なべてに見き



焉力に縮む雄鶏(をどり)の屈が我



中止してわが黝き「時肌」を撫づ



炎天や水へ溶くものかぎりなし



肝古りて草の酒飲む月の有無



おばけ世を万の傘ゆき起点消ゆ




●コミュ「色彩論」に書き込んだ一句


存在の門に葉が降り鹿も見ゆ




●コミュ「悲劇の誕生」に書き込んだ一句


柩寸(きうすん)にわが身固めて屋根に佇つ




●盛田志保子さんのミクシィ日記に書き込んだ一首


光る夏にトロッコをもて侵(い)りゆけばいづこの奥も不一ならざる




●田中宏輔さんのミクシィ日記に書き込んだ一首

まつらはぬ眼差しのさき石庭は石に還らぬ石あふれたり
 

2008年07月01日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)

コミュへの今朝の六句

 
●コミュ「色彩論」に書き込んだ三句


斑猫の飛ぶ道ながき虚となりて



色すなはち空なり味噌に絵の具溶く



オカリナとふ女を吹いた朝(あした)まで




●コミュ「悲劇の誕生」に書き込んだ三句


瓢箪や世界ふたつの金剛力



菰を着て猶予だらけの尿(しと)姿



羅(うすもの)の世に黙(もだ)通す鬼なれば






サイト句集は駄句を整理した。計20句。
 

2008年06月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)

寂光以下六句

 
寂光の汝をのの字に挿しまはす



微細なる地異が詩にあり霊の筆



滅亡は薄の旨か逢魔道



鉄錆に秋視ておのれ裏返す



月給は真烏賊のたぐひ沖熾ん







馬上に小さき花国ありて塵うらら




最後の一句はなにぬねの?の僕の句日記に
柴田千晶さんが付けてくれた句の返し
 

2008年06月28日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)

馬から鹿へ

 
●なにぬねの?コミュ「悲劇の誕生」に書き込んだ句


馬の背が西風(にし)にただ沿ひ馬上消ゆ



洗馬(せば)なせば散熱ののち時明かる



山海に読経ひびけば馬放つ



うま肉を蕪(かぶら)と焚いて生(よ)の納め



馬頭らを野に斬り落し文字(もんじ)舞ふ




●今朝のオリジナル句


鹿恋うて疎林に紅き乙女の火



西郷星肥後を揺れゐる肥後消えん



蒙からむ髪膚流せず花を喰ふ



見ぬ夏よ机に来てゐるあすの蠅



欧といふ緩衝地ありなづき奥




●盛田志保子のmixi日記「今日の出来事」に書き込んだ一首


高井戸はどこぞと翁その場所は天に水穴穿つ浄域
 

2008年06月28日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)